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287 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2010/10/08(金) 21 44 04 美しい彼女の顔が近づいたと思ったら、唇に柔らかな熱が触れて離れて行った。 何が起こったのかわからない。 鼻腔には甘い香りが残っていた。 (・・・ベーゼ・・・) シェリル殿フィギュアを華麗に大胆に変身させされる自慢の指で 確かめるように触れてみたが固い感触が唇に伝わっただけだった。 大事に大事にしてきたかわいいフィギュアたちよりも 触れるとドキドキしてなんだか嬉しい彼女の華奢な手よりもずっとずっと柔らかかった。 合っていなかった焦点が、引きつけられるようにシェリルの顔に絞られた。 その瞳に光る涙。 ホログラフPVや雑誌では見られない、ゆがんだ顔も、少し乱れた髪も、 なんだか、体の芯が刺激されるのを感じた。 そんな自分が、少し、怖かった。 萌え、とは違う。 高ぶるような、切ないような、この駆り立てる気持ち。 彼女には輝くように笑っていてほしいはずなのに、 泣かせてしまったふがいない自分が恨めしいとともに、喜びが湧いてきた。 そう、彼女の言った言葉の意味は、本当は分かってる。 『フレテホシイ』 (エロゲ的展開なんて2次元だけだと思ってたでゴザル)
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7スレ253 250物語8 253 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 14 59 48 ID 5k/IFSnD0 250物語。禁欲後のエロが果てしなくプレッシャーなのですが・・・。 箸休めにある近衛兵の独白。 近衛兵であるアブドゥルは後宮警備のための宦官であった。 女王が即位するにあたり、私室警備も宦官の枠が増やされ移動してきた。 それからというもの、庭で花を愛で、小鳥と歌う、可憐な少女を見つめることが アブドゥルの幸せとなった。 感受性が豊かで好奇心いっぱいの妖精。 巷で聞き伺う、冷徹な女王と同一人物とは思えない儚げな女神。 時は流れて、少女が女らしくなっていった頃、女王陛下が初めて一人の青年を自室に召された。 女のような顔をしたヤサ男で、噂によると、名門だが田舎貴族らしい。 毎夜のように召されているらしく、夜勤の度にヤツがいる。 だが、女官たちの噂によると、「愛人」ではないらしく、ほっとしている。 「でも、本当にきれいな顔立ちしてるし、陛下もやっぱり女ね~」 陛下がお美しいものがお好きなのは認める、が、あんなものは男の魅力ではない! 「物腰も上品だし、さすが、早乙女家てカンジ!」 ただの無礼な頼りない優男だろ。 「シーツの汚れがないのよね~。陛下大丈夫なのかしら? 深窓で育ちすぎて、知識ないんじゃないかしら」 うんうん、あの可憐な女王ならあり得る。ご無事で良かった。 「でも、、他国に嫁ぐように育てられてらっしゃったから、 男を篭絡する方法も学んでらっしゃるんじゃない?」 確かに歌も舞もお美しいが、あんな初々しい女王が…ブワァ。 「そろそろちちくりあってないと、二人とも不能なんじゃないの?」 陛下はそんな簡単に体を許すような方ではないぞ! 「あははは、私この前、前かがみで出てくの見たわよ~。そろそろ我慢の限界よ~」 陛下、逃げて~、超逃げて~。目を覚まして~!! 「そろそろいい雰囲気だと思う。二人で部屋出てきて並でるの見るとマジ目の保養よ! 私一生、準夜シフトがいい!」 くそう、俺も中が見たい!夜の陛下が!! 同僚に夢を見過ぎだと言われていたが、とうとう、その時が来てしまった。 陛下がヤツと一線を越えたらしい。 お世話係が言ってるのでまず間違いない…。陛下…。 その噂から初の夜勤がまわって来た。 それ以来、結構な頻度で致しているらしい。 陛下を誘惑しおって、男娼め! どんな手管を使っているのだ! 陛下のお床は天蓋がかかっており、お姿を拝見することは難しいが 今夜は幸い?闇夜で、シルエットだけは伺うことができるはずだ。 今夜もヤツがやって来た。 陛下が上体を起こし、ごく自然にシルエットが重なった。 普通にキスで挨拶ですか。 「っちょ、っと。いきなり何するのよ」 「す、すすすすまん、つい…」 二人顔をそらして、恥らっているのだろうか。 毎夜乳繰り合ってるくせに、初々しくて腹が立つ。 二人して横になったようで、ぼそぼそとヤツが話している。 例の物語を語っているようだ。 声がとぎれとぎれになって、ヤツが陛下に覆いかぶさった。 「ア、アルト!まだ…」 「でも、もうシェリルも…ここ、固くなってる」 「…今日は色っぽい話だったから…」 「想像した?思い出した?」 「あああ、アンタね!アンタこそ、今日は来た時から目がいやらしかったのよ!」 「そりゃあ、それなりに話、考えてきてるからな」 「だったら、別の話にしたらいいでしょ!」 「登場人物が勝手に動くんだよ! 二人はいい加減、めでたしめでたしにしてやりたかったから、邪魔は入れたくなかったし。 ……悪かったな!期待してたよ!」 「!!べ、別にそんな事しなくったて、私…」 「私?」 「ああもう、何ニヤニヤしんてんのよ!」 沈黙が長く続いた。多分キスをしてるんだろう。長い。 「お前からのキスは、初めてだな」 「あ、あん。キ、キスなんて大したことないんだか、ら。」 「じゃあ、もう一回、して」 胸のあたりに手を這い回していたヤツが、布団をめくり、陛下の膝を割って、 股の中を弄んでるようだ。 「ん!んん~~~」 唇を重ねていて、声になっていない。くそう、陛下の水音が聞きたい。 ヤツもおそらく、そのみずみずしさにたまらなくなったのだろう 陛下の足の間に、顔を埋めた。 「え、ちょっと、ヤダ、アルト!」 「いいから。おまえの、きれいな色で、すごく、色っぽい」 「あ、ああん。あ、あ。も、ヤメ…」 陛下が、ヤツの頭を掴むが、やめる様子はなく、陛下がいやいやと頭を振っている。 陛下の表情が見たいいいいいい。 ここからも分かるくらいにびちゃびちゃと舐め尽くしたヤツが頭を離すと 陛下が息も絶え絶えといった様子だ。 「シェリル、キスして。大したことないんだろ?」 「イヤ!」 「キス」 「…」 拒否の言葉を全く聞かなかったかのように、ヤツが陛下に重なった。 これがまた長い。 「お前の味だぞ?」 「はぁ、はぁ、アルトの、バカァ」 「ああ、バカだな」 ああ、ほんとにお前は陛下に溺れてバカな奴だよ。 陛下はお前のものにはなれない。 着ていたものを脱いだヤツが、ゆっくりと腰を進めた。 「くぅ」 陛下がヤツに縋りつき、浮かせた足首が反った。 ヤツがぴったりと陛下を抱きしめて、腰を揺らす。 早さや深さを変えるのに従い、陛下の声の高さや手足の動きが変わる。 陛下がヤツが交わっているのだと、良く分かって嫉妬してしまう。 ヤツが上体を起こし、陛下の足を抱えた。 ヤツの長い髪が揺れる。 腰を大きく揺らすと、その衝撃で大きく啼き、 小刻みに揺らすと、声がだんだんと高くなっていく。 二人が交わる音が卑猥に響く。 「あ、あ、ああ、あ、アルト、アルト」 「う、く、シェリル!」 ヤツが引き抜き、陛下の上に精を放ったようだ。 陛下の横にばたりと倒れ、二人とも息を整えているようだ。 「こ、れ…アルトの…? ……ん、うぇ。苦い…」 「え、お前、何を、うぷ」 陛下がヤツに覆いかぶさった。 「アルトの味、どうだった?」 「お前なぁ!」 うううう、陛下が!陛下が!! ヤツに汚されていく・・・うううう・・・・。 しばらくして部屋を出ていくヤツを睨まずにはいられなかった。 次の夜勤はいつだったかな・・・。 おわり 始めマルヤマにしようとしたけど、去勢するのがかわいそうなので止めました。
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梅で没シーン のろけアルト 倒れた後から緩やかなスケジュールになっているせいか シェリルの調子もそう悪くないようだが、 元気になった分、もっと歌いたいシェリルの焦燥が感じられた。 シェリルには申し訳ないが、俺はほっとしていたし、俺と過ごす時間も増えていて、少し嬉しかった。 といっても、歌詞を書いたり曲を作ったりで、歌尽くしな時間がほとんどだったが、 それでも、手に届くところにシェリルがいるのは嬉しかった。 「ねえ、アルト。今度、船・・・ボートに乗りに行きたいの」 「ん、調べておく。他にリクエストは?」 「静かな手漕ぎの小舟がイイの」 「漕ぐの俺だな?」 「当たり前デショ?」 「ったく」 歌のアイディアか何かだろう。 シェリルのひらめきや集中力は天才的で、もと芸人としてはその才能と情熱に嫉妬を覚えるほどだ。 羨望と尊敬を抱かせるようなこいつは 何気ない会話をしてみると、クレバーだけどちょっと抜けてたり 可愛い反応を返したりして、かわいくて愛おしくて。 「で、そのボートの取材、いつになりそうなんだ」 「えっと」 ピンク色の鯛焼き型ケータイなんてかわいいものを弄っている。 「あ…」 「どうした?」 「ううん。ちょっと待って」 「別に、スケジュールさえ合わせられれば、俺は護衛じゃなくてもいつでも」 「なかなか、予定がつきそうにないわね」 「さっきも言ったけど、お前、働きすぎだろ」 「ううん、まとまった時間がないだけ。最近はゆったりさせられてて、退屈なくらい」 「少しはお前もゆっくりしたらいいよ」 今日はお許しが出るといいな、と、シェリルの顎に手をかけてゆっくりと顔を近づけた。 何をするのか悟ったシェリルの瞳がフルフルと閉じられた。 軽く戯れについばんで、シェリルが受け入れてくれている事を確認して、深く口付けた。
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14スレ 807 ナースプレイの思い出 777 契約 772 屋上でいちゃいちゃワンシーン 767 いちゃいちゃワンシーン 765 戦後プロム妄想 686 最後のデート(おまけその2) (おまけその1)の前 685 最後のデート(おまけその1) 最後のデートの後日談 499 マクロス30ネタ 薬を口移し 184 アル誕生日 / 非エロ、事後 13スレ 647 とある休日 613 シェリ誕 誕生日はいちゃいちゃしたようです 540 BDに悩むアルト 247 シェリルの主治医 6 アルトインタビュー 12スレ 990 シェリルインタビュー 988 667ののろけアルトさん 987 667の裏 775 IFストーリープロット 超時空とは 760 IFストーリープロット 赤いきつね 752 IFストーリープロット 緑のたぬきぬき 532 お花見で嫉妬 524 海で嫉妬 371 およしなさい、そんな男は 11スレ 472 拒むアルト追うシェリル 333 フ.ァ.ー.ビ.ー.風オシオキピロートーク 10スレ 345 中出しを嫌がる 3 短歌:頭文字を縦読み 9スレ 379 要:官能小説用語表現辞典 212 22話以前のエロネタってある? 8スレ 752 臨海学校 → お仕置き 696 反省会という名の上映会 674-685 お見通し 336 返してよ! 125-160 アルトのお仕置き 7スレ 171-178 アルトに手錠と目隠し 087-99 YES/NO pants
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昨夜、萌えスレからの通りすがりに連投したんですが、不慣れなため投下に時間かかっちゃってすみませんでした… ていうか、朝読み返して恥ずかしくなったw こんなの落としちゃったよ…orz 脳内妄想ダダ漏れしただけのSSに反応してくださってありがとうございます 昼休み中、急に補足ネタが降ってきたので一応形にしました 小ネタ投下します。えいっ おまけ 足元が覚束ないシェリルが心配で、結局二人で湯浴みをした。 また滾ってしまいそうな自分を必死に抑え、アルトはシェリルを残し先に離れの和室に戻った。 汚れた布団の始末に頭を悩ませながら、障子を開ける。 「…あ、れ?」 汚れた布団は跡形もなくなっていた。 「兄さん!」 「おや、どうしたんですかアルトさん」 そろそろ朝餉の準備が整いますよ、と続ける矢三郎に、アルトは思わず視線を逸らしながら口を開く。 「離れの、布団…」 「あぁ、片付けましたよ?」 それがなにか?と問う矢三郎に、アルトはうっと声を詰まらせる。 「いや、だって…」 いろいろ汚してしまったし…と言いあぐねていると、矢三郎はふっと笑う。 「早く早乙女家の跡継ぎが見たいものです」 「……!」 矢三郎の言葉にアルトは赤面した。 ちなみに、これだけ用意周到にお膳立てした矢三郎は、あえて『枕元に避妊具』を置かなかった。 もっとも、昨夜のアルトに、それを気にかけるだけの余裕はなかったのだが。 硬直するアルトを残し、矢三郎は奥座敷へ足を向けた。 「シェリルさんが嫁なら、この家も楽しくなりそうです」 と、愉快そうに笑いながら。 おまけ2 「…シェ、リル」 「なぁに?」 亡き母の白無垢の前で二人抱き合いながら、アルトは戸惑いがちに声をかける。 やっと涙の引いたシェリルの、うっとりとした声に、アルトは一瞬迷ってから口を開く。 「あの、ごめんな…。中に、出しちまった……」 「え、あっ…」 アルトの言葉に、シェリルは白い頬をサッと薄紅に染める。 「そっか、避妊……」 「ん。今は、まだ…。お前の体調もあるし…」 むしろ、俺の子を産んでくれと言ってしまいそうだが、まだ体調が万全ではないシェリルに負担は掛けられない。 気遣うようなアルトの声に、シェリルは恥ずかしげに微笑み言う。 「明日、リハビリで病院に行くから、その時にアフターピルもらってくるわ」 大丈夫よ、とはにかむシェリルが愛しくて、アルトは彼女を上向かせるとそっと口づけた。 おまけ3 「おい、アルト」 SMSのミーティングルームで、アルトはカナリアに声を掛けられる。 「カナリア中尉」 「お前、避妊はちゃんとしろよ。男の義務だ」 「なっ……」 なんで知って!かぁと赤面して慌てるアルトの脳内に、昨日のシェリルとの会話が再生された。 病院に行くって、…なんでよりにもよってカナリア中尉に頼んじゃったんだよ!いくら気心がしれてるからって! 「アフターピルだって負担になるんだぞ。分かったな」 そう言って、カナリアはミーティングルームを出ていくが、あとに残されたアルトは口を開けたまま固まっていた。 そんなアルトの肩を、音もなく近づいたミシェルがニヤつきながらポンと叩く。 「よっ、にくいね色男!もう姫とは呼べないな!」 あ、おまけは3までです 失礼しました… ちなみに、アルトは思春期真っ只中、たまに男になるけど基本へたれフェミニスト シェリルはツンデレのデレ多めな乙女 こんなイメージです
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532 :fusianasan:2011/04/19(火) 01 15 48.22 お花見で嫉妬ならちょいパラレルで バジュラの残してくれた星で開拓が進み大きな桜の木を発見する そこで人生初のお花見を皆と楽しむシェリル SMSメンバーのどんちゃん騒ぎから少し離れた所に一人立ち、木に頬を寄せ歌を口ずさんでいると ブワッと風が吹き、見知らぬ男が現れた 思いを伝える石のせいか、その男の不思議な魅力に酔うシェリル 差し出された手を握ってしまう そこに探しにきたアルト登場 なぜかアルトにもその男の姿が見え、不安にかられる その翌日もシェリルは桜の木に一人きていた いつもと違う様子のシェリルが気になり後を追うアルト そしてまたあの謎の男とシェリルが会っているのを見る 引き止めると抵抗するシェリルに 胸が苦しくなって 「例えあやかしに惑わされていたとしても、他の男の所に行くなんて言うな…!」 男が桜の精か何かはまかせる 534 :fusianasan:2011/04/19(火) 01 23 52.23 シェリルには女に見えてたというオチね 今は亡き人(グレイスや肉親)に見えてて、とかでも可 憑かれてるならあんまり気にしなくてもいいかな? 535 :fusianasan:2011/04/19(火) 01 31 27.23 やっぱ立ってバックからかな? 最初憑かれ気味で抵抗するシェリルだけど アルトが 「シェリル…!」 と何度も熱い声で呼びながら胸弄ったりしてかぶりついてたら 正気に戻ってくるのも良い ちょっと桜の木が見せた夢位の出来事だから ガンガン濃厚なのが良いな 538 :fusianasan:2011/04/19(火) 18 37 43.95 夜桜だと、こなれたアルトさんが 早乙女家の離れの庭で月明かりの下でってのもいいな アルトがふっと夜中に目を覚ますと抱き合って寝てたはずのシェリルがいなくて 姿を探すとシェリルは月明かりの中で舞い散る桜の花を眺めていて その姿がとても美しくて儚くてまるで桜の精のようで今にも消えてしまいそうで 不安になって後ろからそっと抱きしめて『どうしたんだ?』って聞くと 『この桜グレイスにも見せてあげたかったわ』ってシェリルが答えて一粒涙が零れて シェリルを慰めようとして優しくキスしてる内に二人とも気持ちが昂ってきちゃって シェリルの胸元にふわっと落ちた桜の花びらをアルトが口で取って 触れた唇にシェリルが感じて色っぽい声が出てアルトが止まらなくなって でもシェリルは人目をを気にして『ここじゃ嫌』て言うんだけど アルトは『こんな時間に誰も来やしないさ、今ここでしたいんだ』って言って聞いてくれなくて それでもシェリルが抵抗して『ここじゃ寒いわ』っ言うと 『すぐに熱くなるさ』ってそのまま桜の木に背中を押し付けられて 立ったまま片足あげて突かれ、その振動で桜の花びらが二人の上にひらひら~ まで妄想した 542 :fusianasan:2011/04/19(火) 22 09 11.80 いいねいいね~ アルトに「したい」とか言われたら、本気では拒絶できないよね アルトに弱いシェリルが萌え シェリル自身も昂ってて欲に勝てないっていうのもあるだろうし 兄さん「おや、随分と花が散って・・・昨夜は随分と風が強かったようですね」 お弟子さん「ですが、あんなに散ってるのはあの木だけですね」 兄さん「そういう夜もあるのでしょう。新しい葉が萌え出るのもまたよろしいですね」
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647:fusianasan[sage] 投稿日:2011/12/04(日) 17 03 14.56 久しぶりの二人そろった休日。 昼食の片づけをするアルトの背中に抱きつき、シェリルはすりすりとアルトの体温を感じている。 アルトの背中にはふよふよと夢と希望の感触。 絶対夜にはベッドで堪能してやると、アルトは家事にいそしむ。 そこへシェリルの手がアルトの股間をなでなで。 なんだ、その気なのか、と家事も途中にアルトは手を洗うと振り向いてシェリルをベッドに連れて行こうと肩を掴む。 「やだ、アルト」 「お前から仕掛けてきたんだろ?」 「違うわよ。片づけしてくれてるあんたにいい子いい子する手がたまたま…」 「たまたま…っておい…」 それだけアルトに触れることにシェリルがなじんできたのだが、アルトとしては熱が治まらない。 アルトはエプロンも脱いでシェリルをベッドルームへ誘導する。 「ダメよ。まだ、お昼だもの。一日が無駄になっちゃうからだめだって」 グレイスに言われていた事をシェリルはアルトに言い訳する。 「俺と抱き合うのは、無駄なことか?」 「え…そ、そんなことないわ!」 シェリルが一生懸命否定する様子がかわいく、アルトがくすりと笑う。 「もう、生き急がなくていいんだ、シェリル」 レースのカーテンを通してもなお明るい陽の光が二人の戯れを照らした。 裸体や乱れる様が陽の光に晒されて恥ずかしがるシェリルもまた格別だったと 腕の中の恋人を抱きしめたアルトは余韻に浸るのだった。 「ねえ、アルト、明るいわ」 「そうだな」 (恥ずかしいっていうのが、恥ずかしい><) 「白くて、滑らかで、凄くきれいだ・・・」 (ああああんん///そんな本気でうっとりされたら拒めないじゃないの///) 「あ、ああ当たり前じゃない」 相変わらず初心なくせに意地っ張りだなと、愛しい気持ちになりながらも、 シェリルの動揺を見て見ぬふりしてアルトは自らの欲望に忠実に事を進めた。 シェリルの肌を堪能しながら、徐々に衣類を脱がしていくアルト。 戸惑いながらも、官能を享受して乱れていくシェリル。 (明るくてアルトの表情初めて見たけど・・・もうダメ・・・好きにして・・・) キス一つにしても、ベッドの上での行為は一つ一つがシェリルの理性を溶かしていく。 「大丈夫か?」 くすりと笑う優しい表情のアルトから、匂い立つ男の欲望。 切実にシェリルに向けられる男のそれである。 自分が見られることに抵抗もあったが、アルトの色気にやられてしまったシェリルは すっかりメロメロの言うがままになってしまったのだった。
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292 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2010/10/09(土) 03 11 30 その魅惑的で柔らかな白い胸元へと寄せていた唇が不意に動きを止めた。 怪訝な顔をしたシェリルが少し身を起こしながらアルトへ声を掛ける。 「……アルト?」 何故?と、続けようとしたシェリルに眼鏡の蔓を中指ですっと上げながらアルトは 「喉が……渇いたでござるでしょう」 「んぅんもう!アルトの馬鹿!馬鹿アルト!」 ペットボトルのコーラを喉を鳴らしながら豪快に飲み続けるアルトに無性に腹が立って、シェリルは真っ赤な顔で頬を膨らませながら鳩尾に懇親のパンチを叩き込んだ。 「ぐぼおげはぶっはぁぁああ!!」 「ふんだ!」 (やはり二次元の女子は扱い難いでござりまするお館様ぁーーーー!!) 享年17歳の秋の夜空
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部屋には二人の天使が立っていた。 といっても過言ではないほど、セントローズの第一礼装は絵画の天使が着てる服に似ている。そして、愛和とアリスにはその白の長いローブがよく似合っていた。 房飾りのついた腰紐もキレイに蝶々に結んである。姿見に映る二人は互いの服に乱れがないことを確認して、それから部屋を出た。 時間に遅れないようにと、ほかの部屋からもぞろぞろと一年生が合流する。 裾をけたてることのないように、翻さないように裾をつまんで静かに階段を下り、ホールに着く頃には時間ちょうどであった。 「全員揃ったかしら? 人数ちゃんと二十六人いる?」 セーラは一年生たちとおなじ礼装に、蒼い短いケープをリトルミカエルのバッチで止めた姿であった。 人数が揃ったことを確認し、全体にあの鈴のように響く声で話しかけた。 「さて、これから大広間で入学式と任命式、それに始業式をするわ、まあ、特に区別があるわけじゃないんだけどね。さあついていらっしゃい」 ぞろぞろと付いていく列の先頭はいつの間にか愛和とアリスであった。 「常に堂々としていて頂戴。それがエンジェルの、セントローズの誇りだわ」 二人にだけ聞こえる位の小さな声で、セーラが振り向かずに言う。 聞こえた? うん。とアリスと愛和は顔を見合わせ、決意を込めた微笑みを交わした。 「ようこそ、セントローズへ。もしくはおかえりなさい、貴方の家へ」 演壇に立った白髪眩しいおばあさんが言う。あれが校長らしい。 後ろには教員が控え、そのとなり、左の壁際には青や、赤のケープを羽織ったシークレットガーデンの面々がいた。七年生はそれぞれ長いローブを羽織っている。中でもふたり、それぞれ金銀の縁どりがされているローブを羽織っているのがレッドローズとブルーローズであろうか。 「さて昨年度退官されました聖歌隊の指導者、クルト先生にかわり、今年からヘヴェニス先生をお迎えいたしました」 皆が拍手をし、教員の席の、右端から数人のところにいたお兄さんっぽい先生が立って答えた。 「他に今年は移動はありません。そろそろ入学式に入りましょうか」 言って、校長が下がり、変わって厳格そうな女教官が立つ。よく見れば入試の面接の時の面接官だった。 そのときと少しも変わらない迫力満点の強い声で、彼女が言った。 「それでは、名前を呼ばれたら立ち上がりなさい。まずはブロッサムから」 当分暇である。と、愛和は視線を教官から外して、あたりをそっと見回した。 正面の壁のキリスト像が目に入る。髪の毛が長く、うねうねとしている。よく見ればなにやら教員の中の、青白い顔をしたひとりになんだか似ていなくもない。 『不健康な顔してるな、二人とも』 生き物のほうはともかく、像はすでに死にかけた人を描いているのだから、生き生きしていたらむしろ問題だ。 シークレットガーデンのメンバーは、三年生ぐらいだろうか、セーラの数人隣で船をこいでいる子がいる。そりゃ、自分の学年じゃなきゃあんまり興味もわかないだろう。 「以上、ブロッサムの所属とする。次、エンジェル」 ざっ。とブロッサムの一年生が座り、エンジェルの生徒が一人ずつ立ち上がる。順番はまもなくである。 自分より前に座る人が一人ずつ立ち上がるのをぼぅとしながら見つめる。ひとつ前、アリスが呼ばれ、立ち上がり、自分の名前を待ち構える。 『これで呼ばれなかったら洒落にならないよな』などという心配は杞憂に終わり。 「アイナ・ タツマチ」 微妙に苗字の前に空いた気がする隙間は気にせず、す。とまっすぐに立つ。 背筋を伸ばし、正面を見据え、後ろに何百人といる上級生の視線にさらされても恥ずかしくないように姿勢をただす。 「以上、エンジェルの所属とする」 先ほどのブロッサム以上に静かに、規律正しく椅子に座る。さて、当分暇である。 キリスト像を観察すると、茨の冠をかぶっているようだった。たしか「ユダヤ人の王」と、執行官に侮蔑されてかぶせられたものだったと、聖書に書いてあった気がする。因みに十三日の金曜日というのはイエスキリストを売り渡したユダが、十三人目の弟子だからとかなんとか。金曜日が何かの日であるというのはもう忘れた。 戻る 進む .
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「さて、改めてようこそ生徒会ローズガーデンの中枢。シークレットガーデンへ。我が校成立の××年以来、〇年続くこの学校の生徒の動き全てを守る大切な役職で……」 シークレットガーデン、それにしてもなんとも不思議な響きである。しかも女子高。あくまでローズガーデンであって、リリーガーデンじゃなくてよかった。なんてことを考えたり考えなかったり。 ふよふよと動くブルーローズのピンク色の綿あめのような髪の毛の先をぼうと見ながら歩いていた愛和は、いつの間にかあたりの景色がだいぶ変わっていることに気がついた。 「はい今丁度、通称前館、フォルトゥニアーナ館の真ん中あたりですね。ちなみに先ほどまでいた新館はムルティフローラ館、これから行く旧館はケンティフォーリア館と名前が付けられています。これらは実際もともとの古城では生活しにくいからと、増設するように周りに建物を増築するうちにこうなったといわれています。現在では旧館は、ほとんど使われておりません。はい、ここまで一年最初のテストに出ますよ。と言っても授業でも扱いますけど」 「使わない校舎とは言っても私たちは毎日のように世話になる場所です。迷路の様ですが、なるべく早くに覚えてくださいね」 と続けたのはブルーローズの隣を歩くレッドローズだ。日本人の愛和から見ても大層な美人である。 「さて、階段登りまーす。迷わずついてきてくださいよ」 軽い調子でブルーローズが続ける。しかし確かにこの校舎本当に迷いそうである。使いやすさよりも、できた順に通路を繋げたとしか思えないくらい、右左いくらでも曲がれるのだ。 やがてケンティフォーリアに入ると、ますますひどい具合に迷路である。 やがてそれから十五分も歩いただろうか、割と地面から高い階層と思われる一角で、ブルーローズが足をとめた。 「さて、部屋のカギ開けてくるから、みんな自己紹介でもしながら待っててくださいな」 気がつけば後ろについてきていた筈の上級生は別行動だったらしく既に誰もいなく、ローズの二人が去ると、そこには八人の一年生が残された。 リトルレッドローズの白百合のバッチをつけた少女が愛和のもとに近づいてきて強い口調で言った。 「よろしく、リーダー。日本人のあなたが私より優れてるなんて信じられないけど、あなたがママに泣きついて日本に帰ってしまわないことを祈るわ」 見事なクイーンズイングリッシュは少しの癖も無く、王宮に準ずるほどに家に力があることをうかがわせる。 「ありがとう。私も日本人だから、この国には疎いのよ。あなたみたいなイギリスをよく知る人が一緒で心強いわ。一年間よろしくね、ターニャ」 愛和はそれに負けないほどきれいな英語で返した。ターニャは言い返す言葉なく、頬をひきつらせてリトルヴァイオレットの隣に帰る。愛奈は周りの七人を見回して言った。 「みなさんもぜひよろしくお願いしますね。ええと、エミリーにヴォルガにユリアンナにランファ、アランナとターニャ、それからアリス」 順々に視線を合わせて名前を呼ぶと、皆もよろしくと頬笑み返す。ターニャはつんとしたままであったが。 リトルクロウのランファが興味津々とした様子で聞いた。 「アイナの家、お金持ち? それとも親が華族?」 「どちらでもないわよ? 何故?」 「だってここの学費高いもの。そうでもなきゃ短期留学どころじゃなくてここに入学するなんてとても大変だわ」 そうなの? と視線を周りに振ると、皆もそうだと頷いた。 「そうなのね、でも大丈夫よ。授業料と寮費は全額免除をいただいているわ。かかったのは渡英費用くらいよ」 場の空気が一瞬にして固まる。アリスが言った。 「実在したんだ……」「何が」「愛和、全額免除寮費込みって、私の知る限り過去に二人しかいないわよ。イギリス王室からだってちゃんと学費取ってるのよ?」 「一体何やってきたのよ、あんた」 と、リトルポーラスターのエミリーが田舎訛りの英語で聞いた。 周りも不思議なものを見る目つきで愛和を見る。興味などないとそっぽを向いていたターニャまで横目で気にしている。 「ええと、この一年は家の家事に忙殺されてたけれどなぁ」 「何か資格は?」アリスが聞く、 「日本の検定で取れそうなのはとりあえず色々取ったと思うわ。おととしまでは時間もあったし……。英検の一級とか漢検とか、数検は理解できなくてあんまり取ってないけど。あとトイックにトイフルもわりと高い点だったわ。他は電気屋さん呼ぶと高いからって、電気工事士取ったり、危険物取扱とか毒物劇物取扱とか、無線の資格に時刻表検定に……。取れそうなものは大体って感じね」 あたりがシーンとした。リトルドーヴのユリアンナがため息交じりに言う。 「最後の時刻表はともかくとして、一体なんでそんなに?」 「さあ、あれば便利だって母が言ってたし、時間もあったし」 チラ見だったターニャも今やガン見である。 「あなた、一体一日どれだけ勉強してたの!?」 「さあ、この一年はどうひねっても一日二時間以上勉強できたためしは無いわ。五時起きで朝食家族に食べさせて昼食は作り置きして弁当も作って、掃除して片付けてから学校に行くでしょ。帰ったらまたどうせ片付けして、洗濯と炊事、食べたら家計簿付けて宿題とか一時間くらいやって、洗濯物たたみながらニュース見るでしょ。あと教材作る。仮眠とって、父親が返ってきたら夕食あっためて食べさせて、片付けて風呂入って、そうしたらもう日付も変わってるし、急いで翌日の用意して寝るの。あれ? おかしいな、勉強時間が足りない」 そりゃおかしいだろ、とみなが心の中で突っ込んだ。教材作ってとか何だし。それに大半が家事なのは一体。 「あ! 学校で休み時間足したら二時間だ! よかった、計算合って」 問題点がだいぶずれている。あがくようにターニャが聞く。 「家庭教師とか雇ってたの?」 「家庭教師? うん、良い稼ぎになったよ。近所の年上の中学生に英語教えてた。渡英費用貯めるためにね」 それで教材づくりか、と何となく納得しかけるもやっぱりそんな家庭に疑問がわく。 「日本の再婚家庭って、どこもそうなの? お金なかったりするの?」 アリスが聞いた。 「そんなことないよ。うちがおかしいだけ。義母生活不適合者だもん」 「再婚家庭?」 初耳だった全員の、外に出てしまった心の叫びがあたりに響く。 「うん。母さんが死んでから、めっきり資格試験の勉強とかできなくなっちゃったの主にうちの義母のせいなのよね。おかげで家事全般上手になったわよ。あと片付けも」 ところで、とすっかり自分の話題になってしまったその場を動かそうと、愛和が言う。 「みんなはどんな家なの?」 エミリーが、まずあたりを見回してから口を開いた。 「あたしとヴォルガはこの近くの旧家。昔からうちの女性はみなここで学ぶの」 「あたしは中国の成り金の娘。よほど良いところに行って欲しかったみたい、パパは」 ランファがいい、続いて隣にいたアランナがひそひそという。 「ここだけの話、私とあるヨーロッパの近くのちいさ~い国の王家。ま、弱小だけどね。ひみつよ? 国名も言っちゃいけないって言われてるし」 どおりで先ほどから、姿勢も良いし言葉づかいも正しい。それに英語は訛りもほとんどなく美しい。疑う要素はどこにもなく、全員が静かに驚いた。続くはターニャである。 「もとはギリシャから来たらしいわ。今はイギリスの伯爵家よ。……さっきはごめん」 小さな声で謝る 「ん?」 「ママんとこ帰れって言って。帰れないのに……ごめんね」 「構わない。よろしくね」 「さて! 最後はあたしの番ね」 暗い空気を一瞬で吹き飛ばしてアリスが言った。 「父はイタリア人。母はロンドン人。今はみんなロンドンに住んでるわ。疑問が出る前に言うと八才よ」 戻る 進む .